金林真多呂 木目込雛人形 またろび親王飾り 絢 No9019
木目込人形界の名門・金林真多呂が手掛ける「またろびシリーズ」の雛人形親王飾りセットです。
木目込人形の発祥地である京都・上賀茂神社から正統伝承者との認定を受けている人形師として、常に研鑽を続ける真多呂の作品は、素材の吟味からその工程に至るまで忠実な伝統的技法に基づいて制作されています。
「またろび」は、手のひらに乗るほど超・コンパクトな雛人形シリーズ。
シンプルかつコンパクトでありながら、真多呂人形のこだわりが凝縮されています。
「伝統的工芸品」の指定を受けており、衣裳も全て正絹を使用しています。飾るほど、見る程に愛着がわくおひなさまです。
「伝統的工芸品」は、雛人形世界の美術品としての日本国の認定証です。
胴体に桐の粉を固めた「桐塑」を使用している。衣裳の生地には、絹織物または綿織物を使用している。人形の髪には「絹糸」を使用している。人形の手は「木彫り」。等、20以上もの伝統技法の条件を全てクリアした作品のみが認定されます。
親王の衣裳には正絹を用いており、しっとりと落ち着いた雰囲気を漂わせています。
お顔のタイプは大人顔。平安時代の姫君を思わせる、気品にあふれたお顔をしています。
間口39cmの飾台は薄く、高さもとりません。黒塗りの台と金屏風は、シンプルだからこそ雛人形自体の美しさが思い切り映える、昔ながらの古き良きスタイルです。
木目込人形の特徴である優しい描き目は、筆を何度も走らせて描き上げる手間の掛かるものですが、この親王の目は、中央部分のみ更に幾度も筆を重ねて強弱を付け、「瞳」を表現しています。
小さなサイズの雛人形にこの技法を施すのは難しく、ほとんど使用されないのですが、またろびの描き目には特別にこの技法が用いられています。
職人の繊細な手仕事が、柔らかな表情をより豊かに描き出しています。
可愛らしい紅白梅、落ち着いた雰囲気の燭台(あかりは灯りません)、そして宮中で使われたお弁当箱である「行器(ほかい)」のお道具たちが、古典的なお衣装のお人形を雅やかに演出しています。
古典的でありながら、洋室にも馴染むモダンなセットは、そのサイズと相まって飾る場所を選びません。飾り付けも簡単で、コンパクトに収納可能です。
お嬢様の初節句はもちろん、大人の女性のマイ・おひなさまとしてもお楽しみ頂ける逸品です。
飾った時のサイズ:間口39×奥行22×高さ20.5cm(約)。
・お届けの際の荷姿は1〜2個口となります。