金林真多呂 木目込雛人形 またろび親王飾り 佳 No9028
木目込人形界の名門、金林真多呂が手掛ける、
伝統的工芸品指定のコンパクト親王飾りです。
金林真多呂 木目込雛人形 またろび親王飾り 佳 No9028
木目込人形界の名門・金林真多呂が手掛ける「またろびシリーズ」の雛人形親王飾りセットです。
木目込人形の発祥地である京都・上賀茂神社から正統伝承者との認定を受けている人形師として、常に研鑽を続ける真多呂の作品は、素材の吟味からその工程に至るまで忠実な伝統的技法に基づいて制作されています。
「またろび」は、手のひらに乗るほど超・コンパクトな雛人形シリーズ。
シンプルかつコンパクトでありながら、真多呂人形のこだわりが凝縮されています。
「伝統的工芸品」の指定を受けており、衣裳も全て正絹を使用しています。飾るほど、見る程に愛着がわくおひなさまです。
「伝統的工芸品」は、雛人形世界の美術品としての日本国の認定証です。
胴体に桐の粉を固めた「桐塑」を使用している。衣裳の生地には、絹織物または綿織物を使用している。人形の髪には「絹糸」を使用している。人形の手は「木彫り」。等、20以上もの伝統技法の条件を全てクリアした作品のみが認定されます。
この「佳」のおひなさまは、桜の花をモチーフにした刺繍を施した衣裳をまとっています。
現代の雛人形に使われる刺繍は機械で作られた物が多くみられますが、またろびではひと針ひと針手作業で刺しており、色の濃淡が繊細に描かれています。
お人形のお顔は、何度も筆を走らせて描く描き目で制作されています。
柳目とも呼ばれる、夢を見ているような幻想的な表情は、木目込人形の特徴の一つですが、またろびでは、中央部分のみ更に筆を重ねて強弱を付け、「瞳」を表現しています。
柔らかな表情をより豊かに描き出す、職人の繊細な技術です。
間口40cmの飾台は、淡い色合いの親王に合わせてアイボリーとこげ茶で上品に表現。金の屏風との相性も抜群です。
油灯の燭台(あかりは灯りません)と紅白梅を合わせた新感覚のお道具も特徴のひとつです。
親王の前には、一対の行器(「ほかい」と読みます。宮中で使われたお弁当箱です。)をセットしました。落ち着いた中にも華やかさを演出してくれます。
洋室にも馴染むモダンなセットは、そのサイズと相まって飾る場所を選びません。飾り付けも簡単で、コンパクトに収納可能です。
お嬢様の初節句はもちろん、大人の女性のマイ・おひなさまとしてもお楽しみ頂ける逸品です。
飾った時のサイズ:間口40×奥行25×高さ22.5cm(約)。
・お届けの際の荷姿は1〜2個口となります。


お人形のお衣裳は手刺繍で制作されているため、写真の品とは若干雰囲気が変わる場合がございます。

現在ご用意できますお人形は上画像の品となります。
明治11年に初代大隅与平衛が、浜松市田町に開業した際物商「隅田屋」が寿月すみたやの原点です。
屋号は、大隅家の「隅」に田町の「田」を組み合わせたものです。
祭りの山車人形、芝居の大道具、ひな人形、五月人形などを取り扱う傍ら、与平衛はヤマハの創業者・山葉寅楠に協力して、元城小学校のオルガン修理にも携わったと伝えられています。
その後、三代目・大隅賛平が昭和初期に考案した瓦葺きのひな御殿は、「浜御殿」と名付けられ、後の雛飾りの主流にもなりました。
四代目・大隅護平が太平洋戦争前に受け継いだ小売部門が、株式会社連尺すみたやの前身となります。
現在の浜松市連尺町に移転した戦後からは、一貫して雛人形、五月人形、羽子板、破魔弓の小売販売に力を注ぎ、昭和37年に株式会社に改組した後も、これまでの伝統を継承しつつ、常にその時代のライフスタイルに応じた節句人形の企画開発を心がけてまいりました。
創業120年を契機に、既に登録していた「寿月(じゅげつ)」というブランドを広く皆様に知っていただけるよう、店舗名を「寿月すみたや」と致しました。
この道一筋130年を超えて、更に皆様に皆様に愛される人形店となるよう研鑽を続けております。
百余年の伝統に培われた雛人形、五月人形を、是非、皆様にご覧いただきたく、ご来店をお待ちしております。
「おひなさまや五月人形って、どこのお店で買っても同じ」と思っていませんか。
お人形のお顔と胴体は別々の工房で作られています。屏風やぼんぼり、お道具類もそれぞれ専門の工房で制作されています。
人形専門店は、それらの作品をまとめあげる指揮者のようなもの。
それぞれのお店が、そのお店の個性で雛人形や五月人形のセットを組み上げでいるのです。
寿月すみたやでは、日本全国の工房から良質な作品を選りすぐり、またオリジナルの作品を工房とともに企画検討して、皆様にご満足いただける雛人形、五月人形の開発に取り組んでおります。
創業130余年の伝統に培われた節句人形を是非ご覧ください。
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